ある地方公務員の「遺言」

定年が見えてきたある地方公務員がチラシの裏に書きなぐるブログ

2018-01-01から1年間の記事一覧

山は崩れるし、川は溢れる

まず、先の豪雨による被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。 あれからひと月以上が経ち、報道も甲子園一色になっている状況ですが、大きな被害に遭ったところはまだまだ元に戻っていません。 小田川の氾濫で被害を受けた倉敷市では、まだたくさんの方が…

財務省と文書改竄

文書改竄といっても、「書き過ぎ」というところを消したというレベルですが、それでもやってはいけないことです。 それよりも浮き出てきたのは、財務省がこういう追求への対応に慣れていないこと、本省と出先の温度差ですね。 特に感じたのは、このところの…

官僚の取材対応

文書書き換え騒動が鎮まってきたと思ったら、今度はセクハラ騒動。 なんでも、番記者の女性がセクハラに遭い、なぜかその音声が週刊誌に渡って公開されたというもの。 事務次官に番記者が付いているというのは知りませんでしたが、大臣などの政治家とは違う…

決裁文書

財務省の決裁文書の書き換えで大騒ぎになっています。 書き換えの内容などは他でたくさん取り上げられていますので、こちらは決裁文書そのものを取り上げようと思います。 どこの公的組織でも、何らかのアクションを起こすとき、例えば事業をする、お金を払…

官制ワーキングプア

ちょっと前、役所で働く非正規職員の待遇が悪い、と取り上げられていました。 まず、公務員の採用は競争試験、次に選考(看護師や薬剤師などの特別な職種)で選抜するというのが原則で、定員の範囲内で採用されます。 そのほかに、業務繁忙の際に6ヶ月以内…

国会で何をやっているのか

通常国会が開会され、中継やニュースでもみる機会があると思いますが、何をやっているのかよく分からない方も多いと思います。 予算委員会といっても予算について話している様子もないし、何か演説しているし。 国会の特徴としては、 一方的に質問し、一方的…

アメリカと日本の国家予算の決め方の違い

日本では通常国会で平成30年度予算が審議されています。 日本では、予算案は内閣が国会に提出して審議されます。 アメリカでは、政府は議会に予算案を提出する事はできません。議会が一から予算を作ります。立法と行政が徹底して分離されているわけです。 で…

役所の会計はお小遣い帳

子供の頃にお小遣い帳をつけるように言われた人もいると思います。 現金の出入りを記録するのですが、役所の会計もそういう感じです。 企業の会計では、「発生主義」といってその事実が発生したときに記録します。 例えば、ある時に掛け売りをしたら売掛金を…

PFI(その2)

日本で公的支出を減らす特効薬のようにもてはやされたPFI。日本に来る前は違う形だったことは前に書きました。 whitesand64.hateblo.jp 例えばイギリスなどでの例でいうと、民間事業者が自己資金が公的施設を建て、公共セクターはその施設を使用しますが、そ…

PFI

PFI(Private Finance Initiative)とは、民間資金を活用して公的施設を整備する手法のことで、今から15年前くらいから国や自治体などの公的機関で導入されています。 日本の場合、民間企業に施設を建てさせて維持管理をさせ、管理費と建設費の分割払いを合…

公務員の給料引き下げは一般受けする

ある政党が公務員に労働基本権を付与したうえで給料引き下げ、と打ち出しました。 公務員はろくに仕事しないくせに身分は保証されている、けしからん!と思う方々には受けるのではないでしょうか。 これもひとえに公務員が「謎の存在」化しており、顔が見え…