法案のタイポ
法案の誤字などをたくさん出して、国会が紛糾したということですが……
法案の問題としては、なぜこんなにわかりにくいような文章するのか、ということです。
「〇〇を除く)を除く)に限る。」みたいな文章が当たり前に出てくるうえに、改正法案はこれの「書き換え方」を書いた文章が法律の文章なので、とても大変です。
「第○条中〇〇を削り▲▲を□□とする。」みたいなものがこれでもかこれでもかと出てきます。
こんなことにエネルギーを注ぐよりももっと他にやることがたくさんあると思いますが。
山は崩れるし、川は溢れる
まず、先の豪雨による被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。
あれからひと月以上が経ち、報道も甲子園一色になっている状況ですが、大きな被害に遭ったところはまだまだ元に戻っていません。
小田川の氾濫で被害を受けた倉敷市では、まだたくさんの方が避難所生活を余儀なくされています。
被害に遭われた方には申し訳ないのですが、私は絶対に溢れない川、絶対に崩れない山というのはあるのかということを考えました。
NHKのブラタモリを見ていますと、これまでの地形変動の痕跡から今に至るまでの土地の成り立ちがよくわかりますが、地球はその変動を止めたわけではなく今もその最中であるということです。
川は溢れて周辺の田畑に養分を与え、山は崩れて扇状地や三角州などの平地を作りました。
川が絶対に溢れないようにしようと思えば、十数メートルの強固な堤防をつくればいいでしょうが、それは川を人間から遠ざけることになります。
山を崩れないようにしようと思えば、山肌をすべてコンクリートで固めてしまえばいいのでしょうが、草木もなくもはやそれは山とは言えないでしょう。
もちろん地方自治体としては全力で住民の生命、生活を守るわけですが、私個人的には地球の大きな営みの中で生きている、山は崩れるし川は溢れるということを心にとめておきたいと思っています。
決裁文書
財務省の決裁文書の書き換えで大騒ぎになっています。
書き換えの内容などは他でたくさん取り上げられていますので、こちらは決裁文書そのものを取り上げようと思います。
どこの公的組織でも、何らかのアクションを起こすとき、例えば事業をする、お金を払う、契約をするなどのときには文書で意思決定をします。
文書には行う内容のほか経緯、課題や比較検討などを書いて、組織として決めるわけです。
誰が最終的に決定するかですが、基本的には組織のトップです。都道府県なら知事、市町村なら市町村長ですがすべての案件をトップが決めていたら膨大過ぎて大変なので、内容の軽重に応じて部長、課長のように決定権限が下位に任されています。
そして、その決定権者に至るまでに複数の職員の目が通され手を入れられます。書き直しもしばしばです。
文書の呼び方としては決裁、決定書、伺いなど様々です。
役所に入って最初に覚える仕事と言ってもいいでしょう。