ある地方公務員の「遺言」

定年が見えてきたある地方公務員がチラシの裏に書きなぐるブログ

山は崩れるし、川は溢れる

まず、先の豪雨による被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。

 

あれからひと月以上が経ち、報道も甲子園一色になっている状況ですが、大きな被害に遭ったところはまだまだ元に戻っていません。

 

小田川の氾濫で被害を受けた倉敷市では、まだたくさんの方が避難所生活を余儀なくされています。

 

www.city.kurashiki.okayama.jp

被害に遭われた方には申し訳ないのですが、私は絶対に溢れない川、絶対に崩れない山というのはあるのかということを考えました。

 

NHKブラタモリを見ていますと、これまでの地形変動の痕跡から今に至るまでの土地の成り立ちがよくわかりますが、地球はその変動を止めたわけではなく今もその最中であるということです。

 

川は溢れて周辺の田畑に養分を与え、山は崩れて扇状地や三角州などの平地を作りました。

 

川が絶対に溢れないようにしようと思えば、十数メートルの強固な堤防をつくればいいでしょうが、それは川を人間から遠ざけることになります。

山を崩れないようにしようと思えば、山肌をすべてコンクリートで固めてしまえばいいのでしょうが、草木もなくもはやそれは山とは言えないでしょう。

 

もちろん地方自治体としては全力で住民の生命、生活を守るわけですが、私個人的には地球の大きな営みの中で生きている、山は崩れるし川は溢れるということを心にとめておきたいと思っています。