PFI(その2)
日本で公的支出を減らす特効薬のようにもてはやされたPFI。日本に来る前は違う形だったことは前に書きました。
例えばイギリスなどでの例でいうと、民間事業者が自己資金が公的施設を建て、公共セクターはその施設を使用しますが、その建物を公共セクターは持たないことが基本です。
なお利用期間が過ぎた後は、そこを買い取るか、退去するか、場合によっては公共セクターが無償で取得するかになります。
日本の場合は最終的に建物を公共セクターが所有することになりますので、建設費を割賦で返済する形になります。その建設費は公債ではなく民間の借金なので金利が高い。なので、メリットがないのではないかと思うわけです。
実際にメリットといえば、主として建物整備手法の違いによるコストダウンが挙げられます。
公共施設が高くつくというのはよく言われますが、PFIでは民間が建設しますのでコストが低い。
でも、これでは公的セクターが施設建設することを自ら否定しているようなものですね。
いくつかの事例がありますが、施設維持管理で責任分担でもめたりしてあまりいい話がないせいか、最近は下火になった気がします。